工業用ミシン サーボモーター化のススメ

各部の調整およびVベルトについて



◎各部の調整
工業用ミシンを手に入れられてから、調整をしたことがないという方も結構おられるのではないでしょうか。
特に中古で手に入れた場合は、以前使われていた方のセッティングのまま使っていることも多いかと思います。
工業用ミシンは個人個人に合わせて作業ポジションを調整することで長時間作業がしやすくなり、また作業の正確性も向上します。
サーボモーターの取り付けが終わったミシン(テーブル)の各部を自分に合うように調整して、より作業をしやすくしましょう。

作業ポジションに関して調整できる箇所は、以下の場所があります。
1)テーブル高さ
2)踏板(フットプレート)の位置(左右・前後)
3)踏板(フットプレート)の角度
4)ニーリフトの位置、角度

※使用されているテーブルにより、調整箇所、調整方法が異なる場合があります。

1)テーブル高さの調整
テーブルの両足にあるボルトを緩め(または取り外し)、作業のしやすい高さとなるようにテーブルの高さを
調節します。
※重量が非常に重くなりますので、作業する場合は十分に注意してください。
(テーブル、モーター、ミシン本体を合わせると、数十kgになります。できれば二人で作業を行うことを
お勧めします。)


2)踏板(フットプレート)の位置の調整
前後位置は、テーブルの脚にあるボルト(画像の左の矢印)を緩めて調整します。
左右位置は、踏板(フットプレート)の左右にあるボルトを緩めて調整します。
※左右の位置を調整した場合は、踏板(フットプレート)固定金具がしっかりと嵌まっていることを必ず確認してください。
踏板(フットプレート)の左右位置を調節した場合は、ピットマン棒(連結アーム)が
床面に対して垂直になるように調整を行う必要があります。
※踏板(フットプレート)の奥側にあるボルトを緩め、床に対して垂直になるようにして
ください。
3)踏板(フットプレート)の角度の調整
ピットマン棒(連結アーム)中央付近のボルトを緩め角度を調節します。


4)ニーリフトの位置、角度の調整
上側のボルトで左右・前後位置を、下側のボルトで高さ・パットの角度を調節します。



◎Vベルトについて
工業用ミシンに使用されているベルトは通常、産業用の『M型Vベルト』が使用されています。
汎用の規格ですので、大型のホームセンターなどでも販売しています。
※ベルトが傷んだ場合や、長さの調整が必要な場合は交換しましょう。

Vベルトの規格(型式・長さ)はベルトの外側(画像の矢印の場所)に印字されています。
この画像のベルトの場合、『M』がベルトの形状、『39』がベルトの長さ(外周)を表しています。
※ベルトの長さは〈インチ〉になりますので、この場合だと39インチ:約991mmとなります。
(1インチ=25.4mm)
モーターやプーリーを交換した場合は、ベルトの長さを変更する必要がある場合がありますので、
必ず長さを確認して購入しましょう。
※ベルトを交換したての時は、ベルト表面のゴムが取れて黒いゴミが出ますので、こまめに清掃を
行ってください。

 〈参考〉  ※インチ⇒ミリメートルに換算した近似値です。
サイズ
長さ(外周)
M35
889mm
M36
914mm
M37
940mm
M38
965mm
M39
991mm
M40
1016mm
M41
1041mm
M42
1067mm
M43
1092mm


○Vベルトの張り(長さ)の調整
また、ベルトの張りが緩い、または強すぎる場合は、モーター側である程度調節する
ことができます。
矢印の箇所のナットを緩め、適切な張り具合に調整しましょう。
※張りの調整は、必ず本体を起こした状態で行います。
(本体を倒すとベルトの張り具合が変わりますので。)